日本の標識を読む:かなの基本+実際によく見る漢字
ひらがな・カタカナへのやさしい入門と、東京のドア・駅・店先で毎日見かける約30の漢字を、読み方と意味つきで紹介します。
6分で読めます公式情報と照合: 2026-06-19
東京に着いたばかりの頃は、街中の標識が「読めない壁」のように感じられるものです。でも安心してください。いちばん役立つものを読むのに、まず「日本語を習得する」必要はありません。日本語の表記は三つの文字を組み合わせていて、ほんの数十個の形を見分けられるだけで、正しい出口やトイレ、開いている店が分かるようになります。これは講座ではなく、やさしい第一歩です。毎日の暮らしを少しだけ楽にするのが目的です。
三つの文字を一分で
- ひらがな ── 丸みのある流れるような文字。約46音で、日本語の文法や和語に使われます。あちこちで繰り返し出てくるので、最初に覚えるのに最適です。
- カタカナ ── 直線的で角ばった文字。同じ約46音ですが、主に外来語に使われます。読めるようになると、コーヒー・ビール・トイレなどがすぐ分かります。
- 漢字 ── 中国から借りた、意味を持つ文字。数は数千ありますが、標識に出てくるものは限られていて、何度も繰り返し現れます。書けるようになるよりずっと前に、形で見分けられます。
実際に毎日見る約30の漢字
- 入口(いりぐち)── 入り口
- 出口(でぐち)── 出口
- 非常口(ひじょうぐち)── 非常口(たいてい緑色の、走る人のマーク)
- 止 / 止まれ(とまれ)── 止まれ
- 危険(きけん)── 危ない
- 注意(ちゅうい)── 気をつける
- 禁止(きんし)── してはいけない
- 立入禁止(たちいりきんし)── 入ってはいけない
- 駅(えき)── 駅
- 改札(かいさつ)── 改札口
- トイレ / お手洗い(といれ / おてあらい)── トイレ
- 男(おとこ)── 男性
- 女(おんな)── 女性
- 円(えん)── 円(¥)。値段のあとに付く
- 営業中(えいぎょうちゅう)── 営業しています
- 準備中(じゅんびちゅう)── 準備中・まだ開いていない
- 閉店(へいてん)── 閉店・営業終了
- 押(おす)── 押す(ドア)
- 引(ひく)── 引く(ドア)
- 開(ひらく/かい)── 開く
- 閉(しまる/へい)── 閉まる
- 右(みぎ)── 右
- 左(ひだり)── 左
- 上(うえ)── 上
- 下(した)── 下
- 中(なか/ちゅう)── 中・内側
- 大 / 小(だい / しょう)── 大・小(トイレの流すボタンでよく見る)
- 水(みず)── 水
- 火(ひ/か)── 火
- 無料(むりょう)── 無料
- 有料(ゆうりょう)── 有料・お金がかかる
まず「非常口」を覚えましょう。地震・火災など、もしものとき、この緑色の走る人のマークが安全な方向を示してくれます。必要になる前に、東京都の外国人向け防災ガイドをブックマークしておくと安心です。
- 「営業中」(開いている)と「準備中」(まだ開いていない)を見間違える ── どちらも店のドアに掛かっています。「営」はにぎやかな形、「準」は左にさんずいが付きます。
- 「入口��と「出口」を取り違える ── 「入」は人が一歩入っていく形、「出」は箱が積み重なって外へ出ていく形だと覚えましょう。
- カタカナを読むのに時間がかかってあきらめてしまう ── 多くのカタカナ語は英語が姿を変えただけです(メニュー=menu、レジ=register/会計)。
- 「引」(引く)のドアを押してしまう ── ガラスに付いた小さな漢字が、どちら向きに開くか教えてくれます。
- どの標識にも英語版があると思い込む ── 大きな駅にはありますが、小さな店・住宅街・古い建物にはないことがよくあります。
- 東京で暮らすのに、本当に漢字を覚える必要がありますか?
- 生きていくだけなら必須ではありません ── 翻訳アプリや大きな駅の英語表示でかなりカバーできます。ただ、20〜30個の漢字を形で見分けられるだけで、日々の用事がぐっと早く、ストレスも少なくなり、何より達成感があります。まずは上の漢字から始めてみてください。
- ひらがなとカタカナ、どちらを先に覚えるべき?