東京の四季を快適に過ごす、おうちの暖房・冷房ガイド
壁にあるエアコン1台で冷房も暖房もこなし、補助の暖房器具を上手に使い、結露やカビを防ぎ、本当に大切な安全の基本を押さえるコツ。
東京の夏は暑くて蒸し、冬は意外なほど冷え込みます。そのうえ多くの住まいは壁が薄く、セントラルヒーティングもありません。初めての8月がサウナのようでも、初めての1月に室内でコートを着るはめになっても、あなたが何か間違えているわけではありません。うれしいことに、壁に取り付けられたあの1台がほとんどを担ってくれ、あとは安い小物といくつかの習慣で十分です。高い電気代も、ヒヤッとする事故もなく快適に過ごすコツを紹介します。
エアコンは1台で冷房も暖房も
東京の多くの住まいの壁にあるエアコンはヒートポンプ式で、冷房も暖房もこなします。暖めるために別の暖房器具を買う必要はありません。リモコンのモードを見てみましょう。雪のマークや「冷房」は冷やす、太陽のマークや「暖房」は暖める、水滴のマークや「除湿/ドライ」は梅雨どきに便利な除湿です。心地よい設定温度にして運転し、1〜2週間に一度はフィルターを掃除すると効率を保てます。夏の熱中症対策はシンプルで、暑いときは我慢せずにきちんと冷房を使い、室温に気を配ることが大切だとされています。
寒い部屋のための補助暖房
エアコンの暖房は冷えた部屋をすぐに暖めるのが苦手で、暖かい空気は天井付近にたまりがちです。安い小物をいくつか足すと大きく変わります。
- 電気ファンヒーター(セラミックヒーターなど):コンセントですぐ点く、洗面所や机まわりのスポット暖房に。燃焼しないので換気の心配はいりませんが、電力を多く使います。
- 石油ストーブ・石油ファンヒーター:火力が強く燃料代も安め、停電でも使えますが、室内で燃料を燃やすため必ず定期的な換気が必要です。
- こたつ:天板の下にヒーターがあり、上に布団をかける低いテーブル。あたたかく電気代も安い、日本の冬の定番です。
- ホットカーペット・電気毛布:足元や寝床から直接あたため、消費電力はごくわずかです。
湿気・結露・カビ
東京の湿った気候と、冬に閉め切った部屋が重なると、結露(けつろ)はほぼ避けられません。冷えた窓につくあの水滴です。放っておくと、壁や窓枠、家具の裏にカビを育ててしまいます。室内の湿度は40〜60%くらいを目安に。朝は窓の結露を拭き取り、蒸す日は除湿機やエアコンのドライ運転を使い、毎日少しだけ窓を開けて空気を入れ替え、家具は外壁から数センチ離して裏側にも空気が通るようにします。布団は寝ている間に体の湿気を吸うので、こまめに天日や物干しで干すか、布団乾燥機を使いましょう。
- エアコンは1日つけっぱなしと、出かけるたびに消すのと、どちらが安い?
- 1〜2時間程度の短い外出なら、つけっぱなしのほうが、部屋が極端な温度になってから冷やし直す・暖め直すより消費電力が少なく済むことが多いです。1日中の外出なら消しましょう。フィルター掃除や、設定温度を極端にしないことのほうが、こまめな入切より効果的です。
- 電気ヒーターでも換気は必要ですか?
- 電気ファンヒーター、こたつ、電気毛布は燃料を燃やさないので一酸化炭素は出ず、特別な換気は不要です。厳格な換気が必要なのは石油・灯油・ガスなど燃料を燃やす暖房器具だけです。とはいえ、毎日少し窓を開けるのは湿度や空気のためにも良い習慣です。
- 石油ストーブの灯油はどこで買えますか?
- 灯油(とうゆ)は冬にガソリンスタンドや一部のホームセンターで缶単位で売られ、地域によっては巡回するタンクローリーもあります。専用の灯油容器で熱源から離して保管し、石油ストーブにガソリンを入れることは絶対にしないでください。