東京の地震・防災入門:あわてず行動するための実用ガイド
日本は世界でも有数の活発な断層の上にあり、東京で暮らせば必ず揺れを経験します。でも、備えておけば恐怖は「いつもの習慣」に変わります。揺れた瞬間にすべきこと、基本の非常用持ち出し袋、そして母語で知らせてくれる公式アプリを紹介します。
東京に来たばかりの人にとって、初めて床が揺れる瞬間は本当に怖いものです。けれど安心できる事実があります。日本は一世紀をかけて地震と共に暮らす術を学んできました。建物は耐震設計され、強い揺れの数秒前には警報が届き、覚えておくべき行動はごくわずかでシンプルです。専門家になる必要はありません。必要なのは、計画と小さな袋、そしてスマホの中のいくつかのアプリだけです。
揺れた瞬間にすべきこと
日本で繰り返し教えられる基本はシンプルです。頭を守り、あわてて外に飛び出さないこと。けがの多くは建物の倒壊ではなく、落下物や割れたガラスによって起こります。
- 1屋内では:すぐに身を低くし、丈夫な机やテーブルの下に入って脚をしっかり持つ。窓や背の高い家具、倒れそうなものから離れる。隠れる場所がなければ腕やクッションで頭を守る。
- 2揺れている間は外へ飛び出さない。建物のそばに落ちてくるガラスや看板が大きな危険です。まず強い揺れが収まるのを待つ。
- 3少し落ち着いたら、ドアや窓を開けて出口を確保し(枠がゆがんで開かなくなることがあります)、使っていたガスコンロや暖房は止める。
- 4屋外では:ブロック塀、自動販売機、ガラス張りの壁、電柱から離れ、頭を守って広い場所へ移動する。
- 5運転中は:急ブレーキをかけない。ゆっくり減速して左に寄せて停車し、待つ。車を離れるときは、まずエンジンを切り、緊急車両のために移動できるよう、キーは付けたままドアはロックしない。
- 6エレベーターの中では:すべての階のボタンを押し、最初に止まって扉が開いた階で降りる。閉じ込められたら、無理に扉をこじ開けず、非常用インターホン(呼び出し)ボタンを押して助けを求め、待つ。
- 7揺れが収まったら:まず自分と周りの人のけがを確認する。海や川の近くにいて、揺れが強かった、または長く続いたと感じたら、公式の警報を待たず、スマホを確認するために立ち止まったりもせず、ただちに高台や指定の津波避難ビルへ避難する。海や川の近くでなければ、アプリやラジオで津波・避難などの公式情報を確かめてから、動くかどうかを判断する。
基本の非常用持ち出し袋
玄関の近くに、数秒でつかんで持ち出せる小さな袋を置いておきましょう。東京都の「東京備蓄ナビ」を使えば家庭に合わせた持ち出しリストが作れますが、まずはこのあたりから始めると安心です。
- 水と保存のきく食料を最低3日分——できればもっと多めに。東京都は今、家に置く余裕があれば約1週間分の備蓄をすすめています。
- モバイルバッテリーと充電ケーブル。スマホは警報の受信や家族との連絡の命綱です。
- 懐中電灯、携帯ラジオ、予備の電池。
- 在留カード・パスポートのコピー、少額の現金、そして紙に書いた緊急連絡先リスト(スマホだけに頼らない)。
- 基本の救急用品、常用薬、めがね、洗面用具。家族がいれば赤ちゃん・高齢者・ペット用の物も追加。
- 暖と安心のために:コンパクトな保温シート、手袋、ホイッスル、マスク。
避難場所:必要になる前に確認を
日本では避難する場所を2種類に分けています。どちらも自宅の近くを知っておくと安心です。一つは一時的な「避難場所」——火災などの差し迫った危険から逃げ込む、大きな公園や広場など。もう一つは「避難所」——自宅で生活できなくなったときに滞在できる、地域の学校や公民館などです。これらは住所ごとに区市町村が割り当てているので、災害のときに探すのではなく、今のうちに調べておきましょう。お住まいの区のハザードマップを調べるか、東京都防災ホームページで最寄りの場所を確認できます。
- 自宅の住所に対応する避難場所と避難所を確認し、徒歩のルートも覚えておく。道路がふさがれることもあります。
- 電話がつながりにくくなるため、家族で集合場所と連絡方法を決めておく。日本には安否を伝える災害用伝言板(NTTの171など)があります。
- 大きな地震の直後は、多くの人や駅がすぐの「帰宅」を認めません。最初の数時間は安全な場所にとどまるのが公式の助言になることが多いと知っておく。
新しく来た人がやりがちな失敗
- 揺れた瞬間に外へ飛び出す——落ちてくるガラスは倒壊より多くの人を傷つけます。まず頭を守って待つ。
- 海外端末にアラートアプリを入れておらず、早期警報が届かない。必要になる前に入れておく。
- 緊急情報をスマホだけに保存する——連絡先と自宅住所を書いた紙のコピーも袋に入れておく。
- 大地震の直後に街を横断して歩いて帰ろうとする。電車は止まり、人があふれます。近くの避難所を知っておくほうが安全。
- 区のハザードマップを一度も確認せず、いざというときに迷う。
- 地震警報を受け取るには日本のスマホが必要ですか?
- いいえ。日本のキャリアの端末はJ-Alertや緊急地震速報を自動で受信しますが、旅行者や海外SIMの人でも、観光庁が監修する無料アプリ「Safety tips」やNHK WORLD-JAPANアプリを入れれば、同じ警報を英語などで受け取れます。
- 家にどれくらい備蓄すればいいですか?
- 最低でも水と食料を3日分。実際、東京都は保管できる余裕があれば約1週間(1週間)分の備蓄を今はすすめています。感覚で決めるより、東京都の無料ツール「東京備蓄ナビ」で家族について数問答えれば、あなた向けのリストが作れます。
- 結局どこに避難すればいいですか?
- 住所によって異なります。区市町村が各家庭に近くの避難場所と避難所を割り当てています。災害が起きる前に、お住まいの区のハザードマップや東京都の公式防災ホームページで確認し、徒歩のルートも確かめておきましょう。
- 東京都防災ホームページ(多言語) (新しいタブで開く)
- 東京備蓄ナビ — 持ち出しリストを作る (新しいタブで開く)
- 気象庁 — 緊急地震速報の解説 (新しいタブで開く)
- JNTO「Safety tips」— 緊急時とアラートアプリ(英語) (新しいタブで開く)
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